「横尾忠則 寒山百得」展を観ました。現代美術家・横尾忠則が、寒山拾得を独自の解釈で再構築した「寒山拾得」シリーズの完全新作102点を一挙初公開する展覧会です。
唐代に天台山に住んでいたという禅の聖者・寒山(かんざん)と拾得(じっとく)。豊干(ぶかん)禅師に師事したという彼らの奇行は仏教の悟りに通じるとされ、中国や日本で伝統的な画題として数多く描かれてきました。また、寒山は文殊菩薩の、拾得は普賢菩薩の化身ともされています。寒山は筆と巻物を持ち、拾得は箒を持った姿で描かれます。2人の仙人・李鉄拐(り てっかい)と蝦蟇(がま)仙人と併せて描かれることもあります。
横尾先生の描く寒山は巻物の代わりにトイレットペーパー、拾得は箒の代わりに掃除機を持った姿で表されています。
「2021-10-24」
新型コロナウィルス感染症の流行下、世俗から離れたアトリエで制作にいそしんだ横尾氏。ほぼ1日1枚のペースで描かれた作品は、まるで日記のようにサイン代わりに日付が記されています。
とある名画にちなんでみたり…
「2022-03-24」
魔法のじゅうたんで空を飛んでみたり…
「2022-05-05」
「2022-12-12」
「ランボー(2021-01-23/2023-01-16)」
山水図になってみたり…
「水墨山水(2023-01-14)」
おぼろげな姿になってみたり…
「2023-06-27」
様々な世界を自由に行き来する寒山と拾得。この先も、横尾先生はいくらでも描いてくれそうな気がします。
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展覧会情報
会期 2023年9月12日(火)~12月3日(日)
会場 東京国立博物館 表慶館
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