2023-10-06

京都・南山城の仏像

  「浄瑠璃寺九体阿弥陀修理完成記念 特別展 京都・南山城の仏像」を観ました。浄瑠璃寺九体阿弥陀の修理完成を記念した、京都の最南部・南山城(みなみやましろ)に伝わる仏像の展覧会です。



 平安後期、末法思想とともに、極楽浄土に生まれ変わることを祈願する浄土信仰が広がりました。あの世は生前の行いによって9つの階位に振り分けられるそうです。そしてそれぞれの階位にいらっしゃる阿弥陀如来が九体阿弥陀というわけです。九体寺とも呼ばれる浄瑠璃寺の九体阿弥陀像は当時の9体と専用の阿弥陀堂(堂宇)が現存する唯一の群像です。2018年度から2022年度までの5年をかけて修理されました。本展ではそのうちの一体がお出まし(上のチラシ左側です)。

 ほかには、平安時代(9~13世紀)の仏像がいろいろ。小ぶりながら繊細でシャープな彫りの美しい十一面観音、かたや3mに及ぶビッグな十一面観音、さらに珍しい坐った姿の十一面観音(十一面観音は立像で表されるのがほとんどです)、衣の色が鮮やかに残る広目天や多聞天(多聞天に踏まれている邪気はニヤリと余裕の笑みを浮かべていました)、細面で美しい象乗り普賢菩薩、制作当時の獅子に乗り頼もし気な笑みをたたえた文殊菩薩、等々…。いずれも木造。

 20点弱の小規模な展示でしたが、ぎゅっと内容の濃い展覧会でした。

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展覧会情報

 会期 9月16日(土)~11月12日(日)
 会場 東京国立博物館 本館 特別5室



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