「特別展 鳥 ゲノム解析が解き明かす新しい鳥類の系統」を観ました。科博初の鳥類をテーマとした特別展です。
冒頭は「絶滅」コーナー。生き物の中でも鳥類は環境の影響を受けやすく、30,000種を超える絶滅危惧種(IUCN・国際自然保護連合指定)のうち14%が鳥類だそうです。ほかにもざっと以下のような状況が紹介。
この500年で絶滅した鳥: 187種(うち9割は島に生息していた)
絶滅の要因: 侵略的外来種 約50%、狩猟やペットとして販売するための捕獲 約25%
日本国内で絶滅した鳥: 15種・亜種(うち11種が小笠原諸島や南西諸島に生息)
国内で絶滅した種で剥製が展示されていたのは、大型のキツツキ、その名も「キタタキ」。キツツキよりも轟音をたてそうな名前です。対馬に生息していましたが、1920年に採集された雌雄を最後に絶滅しました。
増加・復活しつつある種としてはコウノトリ、トキが紹介。絶滅危惧種はライチョウ、オガサワラカワラヒワ、ヤンバルクイナ。
続いて、鳥類の起源の展示。本展のために、古代の鳥類ペラゴルニス・サンデルシの復元模型が制作されました。
2500万年前に海上を滑空していたという、ペラゴルニス・サンデルシ。翼開長は7メートルにも及んだという大型の海鳥です。ちなみに現代の最大の鳥は3.5mのシロアホウドリ。この復元模型の色は、海鳥としての生態が似ていたと思われるアホウドリ類が参考にされました。
この後、最新のゲノム解析の結果分けられた鳥類44目の剥製が一挙展示。1目1種というツバメケイ目がありながら、スズメ目は6719種にも多様化し、目ごとの繁栄に違いがあることが分かります。
今回は、「ありったけの鳥の剥製を並べてみた」という印象です。今後、より深堀りした「鳥展2」があることを期待したいと思います。特に私は鳥の骨格が好きだと気付いたので、骨格標本多めでお願いしたいです。
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展覧会情報
会期: 2024年11月2日(土)~2025年2月24日(月・休)
会場: 国立科学博物館
主催: 国立科学博物館、日本経済新聞社、BSテレビ東京
特別協賛: キヤノン、サントリーホールディングス
協賛: 早稲田アカデミー
後援: 日本鳥学会、日本鳥類保護連盟、日本野鳥の会、山階鳥類研究所
協力: 我孫子市鳥の博物館、大阪市立自然史博物館、群馬県立自然史博物館、信州大学、
帝京大学、鉄道博物館、姫路科学館、兵庫県立人と自然の博物館、弘前大学、
ミュージアムパーク茨城県自然博物館、ミマキエンジニアリング、
日経サイエンス、日経ナショナルジオグラフィック
企画協力: テレビ東京メディアネット
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